冷電気を探して。

目の前にあるものが宇宙です。空だけじゃない。

たばこ

ぼくはたぶんニコチン依存ではない。たばこを吸うとお腹が痛くなるし、体がだるくなって動けなくなるし、仕事の合間に吸おうだなんて以ての外というぐらい。

そんな毒物でも、時々吸いたくなるときが来るんだ。

それはだいたい辛いとき、自暴自棄になっているとき、落ち込んだとき。

自分の世界に浸って現実逃避をしたいとき。

 

棘のある小説を読んだ(実際は映画を見た)。そのとき物語の主人公に自分の気持ちを重ね、希望を抱いたが終結に崖から突き落とされたような気持ちになってしまった。随分と翻弄されてしまって惨めな気持ちになった。なんて苦いんだろう。

もしこんなことがこれからの人生にも待ち受けていたとしたら、嫌だなあ。覚悟しなきゃなあ。

 

これだから、浮ついた気持ちっていうのはろくでもないんだ。

人間って嫌だなあ。男と女って嫌だなあ。

 

そしてたばこを吸った。

苦え。

 

ああそうか、これは気付けの薬なんかも知れねえなあ。と思った。

一匹の虫

創価学会の会合に呼ばれて行った。

 

宗教をしている人たちって、純真故にかバカにされ弾かれ者になってまともに話を聞いてもらえなかったりしていそうだから、ぼくはまずは彼らの話は素直に聞こうと思っている。話半ばに腰を折られる悲しさよ。宗教それぞれのあり方について知るのもおもしろいし。まあそんなんで、誘われるまま入っていった。

 

じいさんばあさん、年寄り、町内会、そんな雰囲気でワイワイと楽しげに迎えてくれた。

コーヒー飲めないって言ってんのにコーヒーくれたり、お腹いっぱいなのにもっと食べなさいとおにぎりを持たされたりした。年寄りあるあるしんどい。

 

東京の本部で、学生会員たちが生き生きと

🧑‍🎓「自分は幸せです。これからも未来を築く人材となって世に羽ばたいていきます。」

と目を輝かせて演説するさまをビデオで見せられた。今どきそんな志を持てるやつがいたのかと、温度差を感じると同時に、救世を愚かながら志した昔の自分を思い出し、物悲しくなった。あれっ、今のご時世ってなんかみんなため息吐いてるものじゃない?おれの周りだけ?

夢を見続けて死んでゆくか、あるいは、虚しさに目を醒まし、挫折を踏み越えて生きてゆくか。

 

詳しくはまだ知らんが、仏壇のご本尊の前でお教を唱えることを日課とし、目標を自身の中で確かにして自己実現へ邁進するという、そういう共同体らしい。ミクロな視点ではね。

🧑‍🦳「きっとお兄さんの目標も叶えることができますよ、ここにいればみんなといっしょにくじけずがんばることができます。」

 

唐突に連れてこられて夢がなんだと言われてもね。

っていうか、目標とかないし。自己実現とかどうでもいいし。

ありがたくお茶と皆さんの夢のお話だけ頂戴することにするよ。

 

 

「目標を持つことって、果たして良いことなんだろうか。」

前の仕事でそう思ったことがあった。

あるとき工務店をしている人に長話を食らったことがあった。

上を目指しなさい、時間は限られてる、違うなと思うなら早く別のところへ移っていきなさい、もっと努力しなさい、いくつになっても勉強しなさい、アドバイスを聞き入れるかどうかは君次第だけどこうやって言ってもらえるだけありがたいと思いなさい。君もいい給料もらっていい女連れていい家に住みたいだろう?

だいたいこんな感じ。

長い。

その素晴らしい向上心には脱帽するけど、そんなにがんばって

そんなに急いで何がしたいんだ?彼らの本当に望むものとは?

平気な顔してあまりに盲目ではないか?そこに危うさを感じた。

 

これは狂気ではないか?

 

またあるとき友人に誘われて出掛けた。

テーマパークで楽しそうにまた一生懸命に踊るお兄さんお姉さん。間抜けなキャッチコピーと相まって、かえって虚しさを際立たせる。

「そうか、みんなここへ狂気を買いに来てるんだ。お金を払って、夢に溺れに来ているんだ。」

虚しさを拭えるならなんだってするだろう。あらゆる方向に頭をひねるだろう。

 

この狂気は。この熱は。

 

かつてのあらゆる悲劇を生んだのは、処理しきれぬ負の遺産を現在まで生み出し続けてきたのは、現在の世のあらゆる行き詰まりの元となったのは

この熱ではなかったか?

 

「昔は良かった。」

そう言いたい気持ちは痛いほどよくわかる。みなで団結して耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、みたいな。苦楽を共にし気に掛け合い、夢を語り合える生の人間がいることは、現在の世からしてどんなに救われる思いになれることか。

みなで見続けられる夢があった頃は。

しかし残念だ。そのような甘い露は長く吸い続けられるものではない。いずれ腹を壊す。そんな代物をまた新しい形に作り変えてはすがり続けて。

おれもまたお菓子やジュースの甘いもんが好きでナァ、

他人をとやかく言える口でないのは承知の上。

 

価値のあるとされるものを追い続けて、でもその価値って、人間が勝手に作ったものだろう?価値とか慈善とか希望とか目標とか言ってブラックボックスのままなのを忘れて、未来でその箱を開けた子どもたちはどんな顔してると思ってんだ。

👶「箱の外面と中身が全然違うじゃねえか…」

 

子どもたちはおろか虫たちや植物たちや宇宙から褒めてもらえるようなことなんて、誰もしたがらない。

そもそもそれがどんなことなのか知らない。(え?宇宙って褒めてくれんの?)

どうして。ぼくらは彼らの手助けなしには生きられないのに。これではこの惑星がいつまでも置き去りにされたままなんだ。

仕方ねえよ、狂気で経済が完結してるんだもの。

 

ぼくは一匹の虫になろう。

死んだ肉や腐敗物にかぶりつき、糞を垂れながら折り重なって死んでいって、

土を作る。

 

ずっと遠い未来になって

やがてその上に青葉が芽を出す。

 

自身について最近思うこと。

おひさしぶりです。「マグネティックカレント」最後がまだ出てなくてすみません。なかなかやる気が出なくて。

 

それはさておいて。

 

大学を中退して社会人になり、初めてのお仕事が電気工事士でした。現場のお仕事です。週6日勤務です。有給も取れません。

しんどくて、つい一昨日やめる決心ができました。ほんとはずっとやめたかったのに。

 

話も合わない、価値観も合わない、冗談もうまく返せない、性格も接し方も気の遣い方もあまり合っている気がしない、そんな人々と(自分の悩みや考え事興味関心さえをもひとりで解決、解消しながら)もうずっと長いこと付き合っていかなければならないかのようなそんな気がして、気が重くなって、いっそ死を以て逃亡を図ろうかとうっすら考えたりもしました。

自分の墓を掘ろうとしていました。

 

でも最近、先輩がアドバイスをくれました。

「続ければこの業界で食っていくことになるし食いはぐれることもないけど、それを望まないなら早く辞めたほうがいいぞ。おれもこの年で後悔することがある。」

すごく納得し、自分の辞めたいという気持ちを後ろめたく思っていたのが肯定的に見られるようになりました。それから先輩がそう言ってくれるならきっと今辞めたいと言っても認めてくれるだろうという安心感も感じました。

 

そうして、ではなんと言って社長に退職の話を切り出そうかとか、辞めたあとどんなことをしようかと考えていると、やりたいことがたくさん出てきて、久しぶりの明るい気持ちになって

「ああ、自分はこんなにもたくさんのことを諦めていたのか」と思いました。

 

中学を卒業して実家を出るときも、大学に受かって受験勉強から逃れられたときにも、大学のブッラクサークルから抜け出せたときにも、居候先から引っ越して一人部屋になったときにも、同じような開放感は今まで幾度となく味わってきたものでした。既視感、というやつ?

 

そして気づきました、おれはいつも自分の望みとか気持ちとか見失いがちで、いつの間にか墓穴を掘ってるんだな、そのたびに自分自身を掘り起こして助けるのがおれの人生なんだろうか。

少なくとも今まではそうでした。多分これからもそう。

 

もっと自由を求めていいんだぞと自分に言い聞かせて。

乗り越えていきたいね。おつかれ。

「回す」と「回る」

回転には2種類あるとみている。自由回転と強制回転。

一般に前者は流体、後者は剛体にみられる回転である。自由回転は渦潮のイメージで中心の角速度が最大、強制回転は遠心分離機のイメージで外縁部の進行速度が最大になる。渦潮と遠心分離機のたとえでわかると思うが、自由回転は中心に質量を引き込んで集束し、強制回転は質量を外側へ振り飛ばし発散する。

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今あるどんな機械も強制回転に依らずに動作することは難しい。自由回転には回転する面とそれに垂直な進行が伴わなければならないからだ。この複雑な3次元運動を動力機関に取り込もうと考える変態はなかなかいない。

 

しかし、この自由回転を是非とも動力機関に取り込みたい。これには回転を作るための蹴るような、つまりトルクの作用部分が全くなくても、流体は進行する力とその形状に依ってのみ回転力を生み出す。更に質量は中心付近へ圧縮され、回転半径の小さくなった質量は益々力を増していく。

このとき、不思議な作用が生じる。僅かながら、運動エネルギーが増加し、その分温度が下がるのだ。これが、シャウベルガーの発見した集束するエネルギーであり、廃熱を浄化して再びエネルギーとして取り出すことのできる重要な方法である。低温核融合ダイナミクスでもある。

中心に質量が集束していく様は太陽の核融合の図解を連想させる。

中心では質量流体が集束し密度が高くなるが、内部エネルギーの増加(温度が上昇)するような通常の圧縮ではない。云わば、進行方向への力の集束である。周囲に散乱しているエネルギーを集束させることによって、外部の熱エネルギーを吸収している。

 

そうして、この僅かに増加したエネルギーを殺してしまわないために、渦潮を外と隔てるベアリングの役目をする層状の膜が必要になる。これによって私たちはこの余剰のエネルギーを生きたまま機械運動として取り出すことができる。

 

大学の熱機関の講義でやったが、普通は冷却する力学的仕事というのは存在しない。どんなクーラーも冷蔵庫も高圧になった常温の気体を膨張させることで任意の系の温度を下げている。機械的冷却というのはこれしか方法が無いというのが、熱力学の第2の法則であるエントロピー増大則を下支えしている原則でもあった。

今や、それは見直されなければならないのである。

 

 

しかし、私は実験はしたことがありません。お金を貯めて早いうちにやります。

Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#5

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吊り磁石をかざしてNとSの磁極がそれぞれ左右に振れるとき、それは鉄心の内部に磁気の流れがあることを示しています。

  •  永久運動ホルダーをN極とS極の両方を手で持つ。
  • ゆっくりと持ち上げていき、S極の吊り磁石に近づける。すると、吊ったS極は南に振れる。
  • 今度は永久運動ホルダーをN極の吊り磁石に近づける。
  • ゆっくりと持ち上げていくと、N極は北に振れる。

この実験が示すのは、永久運動ホルダーの中には銅線の実験に見られたような磁気の流れが同じように流れているということです。その磁気はカーバッテリーから出てきて永久運動ホルダーに補充され、右ねじの螺旋軌道を描いて流れます。

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  • アルニコ磁石を用意する。
  • 磁石を毎分2000回転以上できるような機構を用意する。
  • 永久運動ホルダーに電球をつなぐ。
  • ホルダーの股の間に、回転する磁石が入るように固定する。
  • そして、磁石を回転させ、電球の光る具合を観察する。
  • ホルダーから鉄のバーを引きはがし、その前後での電球の光の具合を見比べる。

鉄のバーを取り去った後の方がより明るく光るでしょう。

これは、永久運動ホルダーの磁気回路が閉じられているときにはいくつかの磁気が鉄心の輪の中を周回して外には出てこず、一方で、磁気回路が開放されたときはそれらの磁気はコイルの中に入ってきては出ていくということを示しています。磁気の出入りがより多いので、鉄のバーを離した方が電球は明るく光ります。

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  • 水平に回転するアルニコ磁石の上に、砂鉄で満たされた紙の箱をかざす。回転する磁石がどのように砂鉄の構造物を作るのかを見る。
  • 次は磁石を鉛直方向に回転させる。
  • 砂鉄は磁石の動きに逆らって動き、凹凸を作り出しているのがわかる。
  • より細かい砂鉄によって観察すれば、より細かい凹凸を作り出しているのがわかる。
  • 一方に回転させて観察したのち、次は反対向きに回転させて観察する。

これで、磁気がどのようにして物体を構築しているのかの大まかなイメージがつかめるでしょう。

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これまで3つの異なる方法で磁気の流れを作り出しました。しかし、それらはひとつの同じ原則の下に現れています。

磁気の流れは「集中」「分裂」「移動」のような動きから構成されています。NとSのそれぞれの磁気の素が、ある場所から他の場所へと移り変わっていくのです。

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さて次は、私の最高の装置がどのようにして磁気の流れを作り出すのか図解します。

ひとつのコイルとひとつのU字型磁石を用意します。この装置は、磁石の磁気を強めるために銅線を巻くことはしません。

  • 先の実験で使った7.5センチのコイルがすっぽり入るU字型磁石があればそれを使う。なければU字型磁石にあわせてコイルを作る。

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  • コイルと同じ直径でU字型磁石の間にすっぽり入る鉄心を用意する。
  • コイルは銅線を1500回巻く。
  • コイルを電球に接続する。

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  • コイルがU字型磁石の間をよく通るように磁極を下にし、N極が北にS極が北になるようにして固定する。
  • コイルを西から東へ、コイルの間を横切らせる。
  • 素早く動かす。

すると、電球が光る。

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  • 今度はコイルを磁極の間へ素早く入れた後でいったん止め、磁極の間に収まっている状態から素早く抜き取る。このとき、電球は二度明かりがつく。

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一度目の通過実験においてもまた、電球は二度の点灯をしているのですが速すぎて肉眼では気づくことはできないでしょう。コイルを磁石の中央まで押し込むとき、磁気はコイルの中を一方向に流れ、中央から外へ引き出すときには磁気の流れは反転し、はじめとは逆の方向に流れていきます。

電球が二度光るというのはそういう意味です。

 

 以下のようにしてNとSのそれぞれの磁気は、コイルを西から東へと磁界の中を移動させている間だけ流れます。

  • コイルから鉄心を抜き取る。
  • 鉄心に一層だけ銅線を巻き、線の終わりがコイルの北端では東を指し、南端では西を指すようにする。

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コイルをU字型磁石の磁極間へ動かすとき、N極の磁気はコイルの東を指している終端から、S極の磁気は西を指している終端から出てきます。また、このまま磁極間から外に向かってコイルを動かすときは、磁気の流れは先程とは逆の向きに流れ、N極の磁気はコイルの西を指している終端から、S極の磁気は東を指している終端から出てきます。

あるいは、U字型磁石の磁極をN極を南に、S極を北にして行う場合も磁気の流れの極性は反転します。

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電流が反転するときは、電磁石の極性も反転します。

どんな時であれコイルが磁場に近づくときは、その時にコイル内部に作られる電流がコイルの終端に接近する磁場と同程度の磁極を作り出します。コイルが磁場を退けている間、磁場に拮抗するようにコイル内部に磁極を作り出し、そのコイル自身の作り出した磁場によって電流が流れます。

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コイルを持っているうちに、もう少し磁気についてお教えしましょう。

  • コイルに電流を流し、コイルのS極磁気の出てくる線の終端を西に向ける。
  • N極磁気の出てくる終端を東に向ける。
  • ここで、コイルの北側の終端はS極で、南側の終端はN極となる。
  • 今度は、N極磁気の出てくる線の終端を西に向ける。
  • S極磁気の出てくる線の終端を東へ。すると電磁石のN極は北を向き、S極は南を向く。

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2.5cmの磁石を一本のワイヤーで作りました。

  • 同じ太さのワイヤーで同じ回数巻き、
  • 今までの鉄心より一回り太い鉄心をコイルにはめる。

先程より大きくて強い磁石を作ることができます。

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しかし、より強い磁石を作る方法は他にもあります。

  • コイルの巻き数を増やす。

 

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単一の銅線で小さな永久磁石を作ったとき、かなり多くの磁気を無駄遣いしています。鉄心に吸収される磁気は銅線から出てくる磁気のほんの一部でしかありません。コイルの中の鉄心では、放出される磁気の半分も捕まえることができません。より多くの磁気を捕まえるには

  • コイルをスチール製のチューブの中に入れる。

このようにすればスチールのチューブはコイルの鉄心と同じようにして磁化し、永久磁石になります。ただし、チューブの極性はコアとは逆になります。これで、鉄心と同じだけの磁気をチューブに捕まえることができます。

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まだ改善の余地があります。

  • チューブの穴にはまるようにしてコイルのコアの片側にふたをする。
  • もう一方のコイルの終端には2つの穴をあけたふたを用意し、そこからコイルの導線を外へ通してふたをする。
  • ふたを固定する。

これで、物を持ち上げるのに最も効率の良い電磁石ができました。

バッテリーから出てきて無駄にされる磁気は最低限に減らすことができました。

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  • 鉄心からコイルを取り外す。
  • コイルに電流を流す。
  • コイルのN磁極に鉄の棒を押し当てる。
  • しばらくそのまま待って
  • 取り去る。

これで鉄の棒は永久磁石になりました。

鉄の棒のコイルに押し当てた終端はS極に、もう一方はN極に磁化しています。このとき、この永久磁石はほかのあらゆる鉄の棒を磁化し、永久磁石にしてしまうことができますが、できあがった全ての永久磁石は磁化の原因となる永久磁石よりも強い磁気を持つことはありません。

上記のコイルが永久磁石を作ったように、永久磁石もまた別の永久磁石を作り出すことができるのです。

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  • できあがった永久磁石をコイルの穴におさめる。
  • コイルのN磁極には永久磁石のS極がくるように、コイルのS磁極にはN極がくるようにして入れる。
  • コイルに電流を流し、しばらく待って電流を止める。
  • 永久磁石をコイルから取り出す。

これで永久磁石は先ほどよりもより強く磁化しました、ただし磁極は逆になっています。

これより、より強い磁石はより弱い磁石の磁気を書き換えることができるということがわかります。

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コイルをU字型磁石の間をくぐらせるとき、その過程でコイルにつながれた電球は2度点灯しますが、このときにどちらの終端から電流が流れ出てくるのかを先の実験で示しました。

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さて、同じ方法でより分かりやすく現象をお見せしましょう。

  • 電球をコイルから取り去る。
  • コイルに鉄心を挿入し、
  • U字型磁石を西(手前)に配置し、磁石から東に6フィート(1.8m)離れたところを通して導線でループを作り、コイルに接続する(コイルとU字型磁石はセット)。
  • ループの終端を30cm離しておく。
  • ループの南端を引き伸ばしてまっすぐにし、動かないよう固定する。
  • 小さな吊り磁石を用意し、N極を下にしたものとS極を下にしたものそれぞれ用意する。
  • 固定した導線の上にS極を下にした吊り磁石をかざす。

コイルをU字型磁石の間に通し、吊り磁石の動きを観察する。初めは南に振れ、そして北に振れる。

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  • 今度はN極を下にした吊り磁石をかざす。コイルをU字型磁石の間に通すと、初めに北に振れ、その後南に振れる。

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  • 両方の吊り磁石をかざし、コイルを動かすとそれぞれが初めはそれぞれの方向に振れ、次に逆方向に振れるのが同時に観察できる。

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(コイルをU字型磁石の間に通しても吊り磁石が動かないのであれば、それはU字型磁石が充分強くないことが考えられます。U字型磁石は少なくとも20ポンド=9.0㎏の重さを持ち上げる磁力が必要です。)

U字型磁石が無い場合は二つの磁石のペアかあるいは電磁石を使うこともできますし、コイルを電磁石と結合してしまっても構いません。また電磁石の場合は、コイルを押し込んだりする必要はなく、その代わりに電磁石の電源を切り替えるときに吊り磁石の挙動を観察することができます。使う前には電磁石の極性をきちんと把握しておき、N極を北に、S極を南に向けて、コイルを上の実験と同じ向きにして実験するようにしてください。

 

NとSの磁気の素がコイルと鉄心の中に充満し、時間をおいてそれらがすべて外へ出てまた磁気で満たされる、これを繰り返すことですべての電流は作り出されます。

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Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#1

Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#2

Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#3

Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#4

 

 

Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#4

Making Magnetic Current With Permanent and Electric Magnets, and Without Either.

 

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永久磁石と電磁石でイーサを用いずにマグネティックカレントを作る。

 

さて今回は、電磁石、変圧器、発電機、あるいは永久運動ホルダー(holder of perpetual motion)として4つの用途に使うことのできるある道具を作ります。

  •  直径4センチの軟らかい鉄のバーをそれぞれの足が30センチずつに、間隔が7.5センチになるようにして折り曲げる。
  • バーが十分通る太さの真鍮かアルミでできた15センチ長さのリールを2つ用意する。
  • それぞれのリールに16ゲージ(約1.3ミリ太さ)の皮膜銅線を1500回ずつ巻く。
  • 鉄のバーにリールが通す。
  • それぞれのコイルに同じ方向に電流が流れるようにして同時にバッテリーにつなぐと、鉄のバーは片方がN極に、もう片方がS極になる。今あなたが手にしているのが電磁石である。

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 次に、同じ器具を使って変圧器を作ります。

実用的なものではありませんが、変圧器がどのようにして動くのかを見るのに役に立ちます。

  •  直径4センチの鉄のバーが通るように、18ゲージ(約1.0ミリ太さ)の皮膜銅線をリール無しで7.5センチ長さに1500回巻く。
  • 直径4センチで長さが7.5センチ、15センチの鉄のバーそれぞれ1本ずつの計2本を用意する。可能ならば、薄いビニールで覆うなどして絶縁されたものがよい。
  • 6-8ボルトの電球を用意する。(原文はradio blue bead light bulbとなっている。参考:http://radioremembered.org/lamps.htm
  • リール無しの7.5センチのコイルを電球につなぐ。
  • 鉄心を入れずに、U字に折り曲げたコイルの又の間に入れる。
  • U字のコイルをバッテリーにつなぐ。
  • バッテリーの負極を開放する。
  • もう一度負極に接触すると電球内部のフィラメントが赤くなっているのがわかるだろう。

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  •  今度はリール無しの7.5センチのコイルに鉄のバーを通す。
  • バッテリーにつなぐとさっきよりも明るく光る。

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 Q 】 バッテリーに同じようにしてつなげても、なぜ鉄心のあるときとないときで光り方に違いがあるのでしょうか。

それは見てわかるように、コイルが十分に磁気を捕まえられなかったからです。

 

あなたは、磁気の流れを作る際に鉄心が大きな役割を果たしているのを見ることができます。

 

磁気の流れ、あるいは電流でもいいですが、それらだけが光を作り出すのではありません。私たちはただ、電球内に障害物(抵抗)を付けたときにのみ光を得られます。

電球内では、導線があまりに細いために磁気はその中を簡単に通ることができないのです。そこで、磁気は銅線を赤熱させます。それが電球の明かりとなります。

もしも電球内部のフィラメントが外側の導線、一般に接続に使われるような導線と同じ太さだったとしたら、光ることはないでしょう。そして、コイルに供給された磁気の素は空間に消え去ってしまいます。

バッテリーから供給され、変圧器(U字のコイル)へと流れていくNとSの磁気の流れは、直流です。しかし、電球は交流の電流によって明かりを灯しています。

(電流は常にNとSの二つの流れによって構成され、片方のみでは決して流れないということをお忘れなく。それらは互いに逆の向きに流れていきます。)

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全ての電流、磁気流は入れ替わる。   AP:交流 、 DP:直流

 

あなたは変圧器で電流を直流から交流へと、電流の種類を変えました。次は電流の強さを変えてみましょう。

 

高い電圧を得る場合は細い導線でより多くの回数を巻き、低い電圧を得る場合は太い導線で少ない回数を巻いてください。

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ここにある違いとして、この変圧器は直流の電流から交流の電流を作りますが、一般の電力線に使われている変圧器は交流の電流から交流の電流を作り出しているという点です。

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直流 ⇒ 交流 、 交流 ⇒ 交流

U字のコイルの変圧器では、コイルの二股は常に同じ磁極を持ちますが、電力線変圧器では磁極は常に入れ替わります。*電力線変圧器では電流はただ変動するのみですが、ここでの変圧器はあなたが操作するときにのみ電流が変動します。(*In power line transformers the currents only are in motion and in this transformer the currents are in motion and you are, too.)

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今度は発電機についてです。

さきほどは交流電流を作りましたが、直流電流を得るには整流子を用いなければなりません。

 

どんなものであれ変圧器や発電機は、コイルの鉄心を磁気の素で満たし、鉄心の中で出し入れすることによって電流を作り出すというひとつの原理によって動作しています。

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  • 電磁石をバッテリーにつなぐ。磁場を作り出す。
  • 電磁石となったU字のコイルの股の間に、電球をつないだ7.5センチのコイルを置く。
  • そして、コイルを取り外す。
  • 動作を速く、繰り返す。

動作の間、電球は定常的に光り続けることがわかる。

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今、あなたの動かしているコイルと磁場は発電機となっています。

 

車輪とその周りに並べるたくさんのコイルを用意するとよいでしょう。そうすればあなたはあらゆる種類の光を作り出すことができます。そのような装置を製造しないでください、私はすでにその用途の装置の特許を取っています。私は磁気の流れを作るために10種類もの装置を作りましたが、磁場とコイルを使った装置が最も効率的であるというのが私の結論です。

  • 電球をつないだコイルにゆっくりと磁石を入れ、また、ゆっくりと引き出す。このとき、電球は光らない。

これは、磁気の流れを作るにあたって、時間当たりの運動がとても大事であることを示しています。

  • 15センチの鉄心を二股コイルの両端にちょうど良くなるようにくっつける。
  • 数秒間二股コイルをバッテリーに接続する。
  • バッテリーから切り離す。
  • 二股コイルの電極をバッテリーにつないだように電球につなぐ。
  • そして、二股コイルの両端につけた鉄心を、コイルから素早く引きはがす。

そうすると一瞬だけ電球は光ります。

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  • もう一度コイルの電極をバッテリーにつなぐ。
  • 鉄心をコイルの磁極にくっつける。
  • 少しの間おさえて
  • バッテリーから切り離す。

このとき電磁石は永久運動をその内部に保持しています。また、この状態は半永久的に持続し、私がこれを6か月放置しておいたものでさえ、引きはがしたときには以前と全く同じように電球を光らせることができました。

ひとつの磁気回路の中で一度NとSの磁気の流れを作り出したとき、その流れは半永久的に持続するのだということがこの実験からわかります。

 

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Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#1

Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#2

Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#3

礼儀がなってない

「お前の将来が心配だ」

突然そう言われて怒られました。責められました。

「おれはお前が心配で声をかけてやってるのに、お前は何もいうことを聞かないな」

当たり前でしょう。なに親切のつもりになってんだよ。

 

何が「心配で声をかけてやっている」だ、何様のつもりだ。

黙って人の話を聞くこともしないでただただ一方的に罵倒してくるくせに人のいうことを聞けってどんなわがままだよ。おれは召使かなにかか?

「やれ」といわれて素直にやるのが人間なら、人材育成に苦労なんかねえんだよ。

 

子どもに頭を下げることもせずにいると、子どもはそれが世界だと思ってしまって上の者に逆らわず、下のものに横暴になる。このことをよく実感してもらいたいものだ。

 

多くの子どもは礼儀を欠いた大人たちの振る舞いに腹を立てている。しかし、大人が子どもを支配するのが当たり前の世の中では、子どもが大人に腹を立てるなど傲慢だとされるために、子どもたちはその怒りを聞き入れてくれる者がいない。

 

知らなかった? 子どもも人間なんだよ。

誰か知らないけど言ってなかったっけ

「天は人の上に人をつくらず」

 

しかし、変に納得してしまって自分の気に入らないことを従順に受け入れる子もいる。

従順であることと素直であることは違う。自分の感情に素直な人は、自分の気に入らないことを自分で無視することはしない。自分が自分のことをないがしろにしてしまうと、そこから性格がいびつな形になっていく。

 

 

 今こうしてぼくに上からものを押し付けてくる人々も、そうやって自分のことをないがしろにさせられてきた人だったかもしれない。それぞれに苦悩がある。

その複雑に絡まった糸をほどこうとするとすごく大変だ。

それで誰かがあきらめるように下の人に言う。

「めんどくさいな。もうこのままでよくね?絡まったままでも別に不都合はないじゃん?」

ふざけないでくれ。

 

「おれがお前に飯を食わせてやってる。」という脅し文句もよく聞く。

確かにそうだよ。食わせてもらえることは非常にありがたい。

「だからおれの言いなりになれ」とでも?

いやだね。

見返り欲しさに与えられる餌なんて美味しく頂けないわ。

 

親と子は対等な関係でなくてはならない。親が子の不満をないがしろにして、親の権力をふるうことは間違っている。義務教育とは、親は子どもの権利を保護する義務があるといっているであり、子どもに勉強を強いるのは間違った解釈からくる。

 

怒りの感情というのはこういうときに役に立つ。

感情の整理がうまくできてなくて誰彼構わず怒鳴り散らしたり、ずっとイライラしてるやつっていうのは本当に困ったものだが、自分の正当な権利が侵されたとき、怒りの感情はその敏感なセンサーになる。自分がなぜイライラしているのかしっかりと向き合ってみるといい。

この作文はぼくの怒りの発散だ。小さいころからのもやもやがやっと言葉にできるようになった。

発散すると気持ちがいいし、怒りを丁寧にぶつけて相手の理解が得られると人間関係もよりスムーズになる。冒頭の心配性のイライラしている人(兄)とも和解した。

とはいえ、父親は人の話を聞かないので何を言っても無駄だと思うから、もうガキのたわごとだと思って放っておくしかない。おれは器の広い人間だな(笑)。