冷電気を探して。

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Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#2

 What Is Magnetic Current?

 

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マグネティックカレント、磁気の流れとはなにか?

 

Magnetic :磁石や磁気に関わるもの。

Current :一方からもう一方に渡っていくもの。川のように流れるもの。

 

さて、磁気の流れとはどういうものか教えて差し上げましょう。

磁気の流れとは、電気の流れ(電流)とある意味に於いては同じですが、磁気の流れというのはあまりいい例えではありません。

ほんとうは一つの流れではなく二つあります。一つは、N極の磁気の素で構成された流れで、もう一方はS極の磁気の素で構成されているものです。それは回転していてねじれながら互いに逆行した流れを作り、高速で伝播します。

それらは片方だけが独立して流れることはできず、一方が流れるためには、もう一方も逆行して流れなくてはなりません。 

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直流バッテリーで磁気の流れを作る

バッテリーにつながれた一本のワイヤーでN極とS極の磁気の流れを作り出し、永久磁石がどのようにして出来ているのかその法則を理解することができます。

S極とN極はワイヤーを通して流れるそれぞれの磁気によって構成されていて、一本のワイヤーでできるこの工作は、すべての磁石がどのようにしてできているのかを示しています。

 

バッテリーから出てきたときに磁気はどのように流れを作るのか

それらはどんな力を持つのか

 材料を準備して実験を行う。

  • 木箱を用意し、空いているほうを上に向けて床に置き、縁の中間に二つの溝を作る。3mm幅、45cm長さの銅線を箱の溝に合わせて橋を架けるように置く。
  • 銅線は東西の向きになるように置く。
  • 箱の西側に立ち、バッテリーを正極を東(奥)に、負極を西(手前)に向けて箱の南(右側)に置く。
  • 二本の柔軟な線と四つのクリップを用意し、皮膜をはがした後銅線の東を正極に、西を負極に接続するようにする。
  • 負極を開放しておく(スイッチの代わり)。

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  • 2.5cm長さに切った針金を2本用意する。
  • 銅線の中間に一方の針金を上に、他方を下にして銅線を挟むようにして固定する。
  • 負極を閉鎖する(スイッチを入れる)。
  • 銅線が熱くなったら負極を開放してスイッチを切る。磁石が二つできる。
  • 磁石になった針金を、細いひもで水平に吊るす。

上側の磁石はそのままの向きで静止し、下側の磁石は半分回転して安定するでしょう。(実験は方角を指定している。)

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  • 12cm長さに針金を切る。
  • 銅線に交わるようにしてその上側に固定する。
  • 負極を閉鎖する。
  • 銅線が熱くなったら負極を開放する。
  • 磁化した針金の中間を砂鉄につける。

これらの材料でどのようにして磁石が作られるのかを見ることができます。

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  • U字型磁石の磁極の幅に合うようにして適当な長さに切った針金を何本か用意する。
  • 今度は針金の方向を上下にして、一方を銅線の北に、もう一方を南にくるようにする。針金の下端を銅線に合わせて固定する。
  • そのまま負極を閉鎖する。
  • 熱くなったら負極を開放する。

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  • 針金を上下左右をそのままにして銅線の上で細い糸で吊る。
  • 負極を閉鎖すると、北にある吊り磁石は北に振れ、南にある吊り磁石は南に振れる。

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  • 先ほどの吊っていた磁石を、銅線の上に終端が来るようにして置く。
  • 一方はS極が、他方はN極が横たわるようにして固定する。
  • 負極を閉鎖する。
  • 熱くなったら負極を開放する。
  • 南を向いているものはS極で、北を向いているものはN極である。

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  • 二本の針金の一方を南に向けて銅線の上に、他方を北に向けて銅線の下に固定する。
  • スイッチを操作し、針金を磁化する。
  • 銅線に触れていないほうの尻尾を糸で吊り、銅線の上に配置する。
  • 負極を閉鎖すると、二本の針金は南に振れる。
  • 今度は逆に、針金の一方を北に向けて銅線の上に、他方を南に向けて銅線の下に固定する。
  • 磁化する。
  • 銅線に触れていないほうの尻尾を糸で吊り、銅線の上に配置する。
  • 負極を閉鎖すると、二本の針金は今度は北に振れる。

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  • 2.5cm長さの針金を6本用意する。
  • それらを銅線の上に固定する。
  • 負極を閉鎖する。
  • 熱くなったら負極を開放する。

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  • 銅線の上にガラス板を乗せる。
  • 磁化した針金を互いに触れ合わないようにして長さ方向にガラス板の上に並べる。

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  • 負極を開放する。すると、磁石は銅線の上で向きを変える。

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  • 針金6本あるうち3本を南に、もう3本を北にそのまま引きずり、銅線から1cm離す。
  • 負極を閉鎖する。すると、針金が銅線に引き寄せられる。

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  • その6本を方向をそろえて束ねる。手を離すと、、、互いに退け合う。

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  • 針金を一つ、U字型磁石で磁化する。
  • N極を東(奥)に、S極を西(手前)に向けて、銅線の上に置く。
  • 負極を閉鎖する。針金は左(反時計方向)に振れる。
  • 次は、S極を東に、N極を西に向ける。
  • 負極を閉鎖すると、今度は右(時計方向)に振れる。

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  •  ガラス板を外す。
  • 針金を一つ用意する。
  • 砂鉄につけて、磁気を帯びていないことを確認する。
  • 針金を上下方向に向けて、下側を銅線につけ、固定する。
  • 負極を閉鎖する。
  • 熱くなったら負極を開放する。
  • 砂鉄につける。、、、それは磁石ではないことが見てわかる。

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 Q) なぜか?

バッテリーや発電機と銅線の電流を用いて磁石を作る場合、金属は、先程の実験のように銅線から出てくる磁気が金属の真ん中から始まり、端から真ん中までではなく、端から端まで行きわたるように、銅線の上に配置しなければなりません。

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コイルで電磁石を作るとき、S極をあなたに向けて作りたい場合にはあなたから見たときに時計回りに電流を流さなければならないことは、きっとご存じでしょう。これについて、正の電荷がこのことを引き起こしているのではありません。このS極とN極は電流に伴うそれぞれの磁気によって作り出されます。この、電流を使った磁石の工作がすべての磁石がどのようにしてできているのかを示してくれています。

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カーバッテリーでいうと、N極の磁気は正極の端子から出てきて、S極の磁気は負極の端子から出てきます。それぞれが互いに逆行した流れを作り、どちらも「右ねじ」に見られるような螺旋形です。互いに逆行し、また同種の螺旋形を描く流れを作ることによって、それぞれの磁気は銅線の上に於いてまったく真逆の方向に流れます。これが、銅線の上に置かれた金属が一方はS極に、他方はN極に磁化する理由なのです。

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  • 1.3mm(Awg#16)の15cm長さのワイヤーを、鉄製のもの2本、銅製のもの2本、計4本用意する。
  • ワイヤーの一方を、クリップで固定しやすいように折り曲げる。
  • まずは銅製のものから実験する。2本をクリップで留める。
  • 2本をバッテリーに接続し、端を直角にする。
  • ワイヤーを互いに接触させ、そして、引き離す。

引き離すときに抵抗を感じましたか?それが何か気づきましたか?

 

 Q) それは何か?    それは磁気です。

 

ワイヤーを接触させたとき、N極とS極の磁気がワイヤーをそれぞれに通り抜け、その際にワイヤーの端を互いに引き寄せたのです。

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Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#1

Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#4

Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#5