冷電気を探して。

目の前にあるものが宇宙です。空だけじゃない。

「回す」と「回る」

回転には2種類あるとみている。自由回転と強制回転。

一般に前者は流体、後者は剛体にみられる回転である。自由回転は渦潮のイメージで中心の角速度が最大、強制回転は遠心分離機のイメージで外縁部の進行速度が最大になる。渦潮と遠心分離機のたとえでわかると思うが、自由回転は中心に質量を引き込んで集束し、強制回転は質量を外側へ振り飛ばし発散する。

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今あるどんな機械も強制回転に依らずに動作することは難しい。自由回転には回転する面とそれに垂直な進行が伴わなければならないからだ。この複雑な3次元運動を動力機関に取り込もうと考える変態はなかなかいない。

 

しかし、この自由回転を是非とも動力機関に取り込みたい。これには回転を作るための蹴るような、つまりトルクの作用部分が全くなくても、流体は進行する力とその形状に依ってのみ回転力を生み出す。更に質量は中心付近へ圧縮され、回転半径の小さくなった質量は益々力を増していく。

このとき、不思議な作用が生じる。僅かながら、運動エネルギーが増加し、その分温度が下がるのだ。これが、シャウベルガーの発見した集束するエネルギーであり、廃熱を浄化して再びエネルギーとして取り出すことのできる重要な方法である。低温核融合ダイナミクスでもある。

中心に質量が集束していく様は太陽の核融合の図解を連想させる。

中心では質量流体が集束し密度が高くなるが、内部エネルギーの増加(温度が上昇)するような通常の圧縮ではない。云わば、進行方向への力の集束である。周囲に散乱しているエネルギーを集束させることによって、外部の熱エネルギーを吸収している。

 

そうして、この僅かに増加したエネルギーを殺してしまわないために、渦潮を外と隔てるベアリングの役目をする層状の膜が必要になる。これによって私たちはこの余剰のエネルギーを生きたまま機械運動として取り出すことができる。

 

大学の熱機関の講義でやったが、普通は冷却する力学的仕事というのは存在しない。どんなクーラーも冷蔵庫も高圧になった常温の気体を膨張させることで任意の系の温度を下げている。機械的冷却というのはこれしか方法が無いというのが、熱力学の第2の法則であるエントロピー増大則を下支えしている原則でもあった。

今や、それは見直されなければならないのである。

 

 

しかし、私は実験はしたことがありません。お金を貯めて早いうちにやります。