Magnetic Current By ED Leedskalnin ,Rock Gate 1945
あなたが東を向いたときにこの文書、およびあなたが読んだすべてのMagnetic Currentの記述が整います。きっとあなたの電気に改善をもたらすでしょう。
これは私がロックゲートで2年間実験をした結果です。
ロックゲート:フロリダのマイアミから南西に17マイル。西経80-81度、北緯25-26度。
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まず、磁石とは何か、磁気とは何か説明しましょう。棒磁石、U字型磁石、球体の磁石、いろいろな形のアルニコ磁石を見たことがあるでしょう。アルニコ磁石はたいてい真ん中に穴が開いています。
すべての磁石に於いて、一方の端はN極でもう一方はS極であり、終端のないものは、一方の面がN極で反対側がS極です。
さて、球体の磁石について。もし、強力な他の磁石をお持ちなら、球体の磁石の極性を任意に変えることも、あるいは、磁極を取り除いてしまうこともできます。そうなってしまえば、もう磁石ではなくなってしまいます。
このことから、その金属の磁石は極性を変えたり、磁力を強くしたりすることができ、また、その金属はほんとうの磁石ではないということが理解できます。ほんとうの磁石は、その金属の中を循環する実体なのです。
その実体のそれぞれの粒子は磁気の素(Individual Magnet)そのものです。
S極とN極それぞれの磁気があります。それらはとても小さく、あらゆるものを容易にすり抜けます。実際、真空中に比べて金属中をより容易にすり抜けます。
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それらの動きは一定です。それらは、一方の磁気とはいつも反対に動きます。もし、正しく操作するなら、それらは永久運動する力(Perpetual Power)を持ちます。
磁気は宇宙的な力です。それらは共に、地球や、すべてのものを支配しています。
NとSの磁気それぞれの強さは等しく、ひとつひとつの強さは全く強くないので、実際には大変な数の粒子が磁気を形作ります。
永久磁石に於いては、非常にたくさんの磁気が金属中を循環していて、それらは一方の極を出て周回し、他方の終端から元の場所に帰ってきて、また、それを繰り返します。すべての磁気が必ず周回するわけではなくて、あるものは出て行ったきり帰って来ず、そこには代わりのものが新しく入ってきます。
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地球そのものはとても大きな磁石です。
一般に、金属の磁石と同じように北極と南極を磁気の素が周回しています。北(N極)の磁気の素が、地球の南極から出てきて外側を周回し、地球の北極へ帰っていきます。また、南(S極)の磁気の素は地球の北極から出てきて周回し、南極へ帰っていき元の場所へ還ります。NとSの磁気の素はそれぞれまた最初に戻り、これを繰り返します。
棒状の永久磁石では、磁極の間に、磁気の出入りのないニュートラルな場所が存在します。地球の場合、磁気の出入りのない場所は存在しませんが、赤道上に比べて極地は磁気の出入りがずっと強くなります。
*私の現在地は磁極から遠く離れているので、すべての磁石はここを通り抜ける壮大な磁気の素の流れに誘導されます。
*大雑把に見積もって、地球の南磁極は、地球の北磁極が置かれているのと同じ子午線から西に260マイルずれていて、これが原因となって磁気は北東と南西の方向に流れています。
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さあ、材料を準備してください。私のいったことをあなたは自分で実験して確かめることができます。
- 10cmの永久棒磁石
- 5から10kgほどの重さを持ち上げられるくらいの強いU字型磁石
- 7cm長さ、6cmと2.5cmの幅の、真ん中と磁極に穴の開いているアルニコ磁石
- ある程度の長さの硬質の鉄の細い針金、コイル状ではなく真っ直ぐなものがよい
- 1m長さ、3mm太さの溶接棒または軟質の鉄
針金と溶接棒からは磁石、またはコンパスを作ることができます。細いひもで真ん中を吊るしてそのままにしておくと永久磁石になります。
U字型磁石を使って溶接棒に磁極を作るとき、S極を作るときにはU字型磁石のN極を使い、またN極を作るときにはS極を使います。このとき、溶接棒の端に磁石を固定してください、棒の中間に磁石を近づけてはいけません。
中間に磁石を付けてしまうと、そこに新たな磁極ができてしまい、磁気の周回を妨げることになります。中間に磁極ができているかどうかのテストには砂鉄を使用し、もし磁極ができているならばそこに砂鉄がくっつきます。それから永久磁石を溶接棒に近づけ、それを取り除きます。
溶接棒から磁極を取り除くときは永久磁石の溶接棒の磁極と同じ側の磁極を、近づけるか、あるいはくっつけることで消失させることができます。砂鉄でテストすると、効果が目に見えてわかるでしょう。
- U字型磁石の幅に合うように針金を切ったものを3本用意する
- その三本をU字型磁石の両極に一度くっつけて、取り外す
- そのうちの一本の真ん中を細い糸でくくり、あらゆる磁石や金属を取り除いた部屋の東側に吊るしておく
永久磁石を一つ持っていれば、他の磁石やコンパスの極性を調べることができます。蜘蛛の糸を使えば、より繊細に扱うことができます。
砂鉄を使えば磁力の強さがわかります。
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- 吊るした磁石の60cmはなれた西側にU字型磁石を置く
- 吊るした磁石と水平にU字型磁石のN極を向ける。このとき、吊った磁石のS極がこちらを向き、N極はそっぽを向くように動く
- 今度はU字型磁石のS極側を吊るした磁石と水平におくと、N極がこちらを向き、S極が遠ざかるのがわかる
以上の実験から二つのことがいえます。
- 磁極は真っ直ぐに磁気を発している。
- 磁気の流れを向けると反対の磁極の流れがこちらに帰ってくる。
- 針金を2本用意しU字型磁石にくっつけ、少ししたら離す。片方の端を少し後ろに曲げて吊るす。
- N側の一方はS極が下を向くように、S側の他方はN極が下を向くようにして吊るす
- 互いに7cm離して吊るす
- 7cmの棒磁石をS極が北を向くように、N極が南を向くようにおく
- 棒磁石をゆっくりと持ち上げ、吊り磁石に近づける。吊り磁石は互いの終端が引き合うように動くのがわかる。
- 今度は逆に、棒磁石のS極を南に、N極を北に向けて近づける。すると吊り磁石は互いに遠ざかる。
以上の実験から、S極とN極の磁力の強さは同じであること、磁気の素の流れは互いに逆行して周回していることがわかります。
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- ブリキ缶を5cm幅、30cm長さに切った細長い切れを用意する。
- U字型磁石のN極を切れの端にくっつけ、砂鉄に切れの下側をつける。どれぐらい持ち上がるか見る。
- 次は切れの端をS極にくっつけて同じように砂鉄につけ、どれぐらい持ち上がるか見る。
- 何度か交代してみる。そうすると、S極よりもN極のほうが砂鉄をより持ち上げられるのがわかる。
- 今度は砂鉄の入ったお盆に下からN極を近づけて、どれぐらい盛り上がるか見る。
- 交代してS極を近づけ、砂鉄の盛り上がりを見る。
- 何度かやるとN極よりもS極のほうがより砂鉄を押し上げられるのがわかる。
以上の実験から、上下を均すと両方の磁極が同じ強さであることがわかります。
- 1m長さの先ほど磁化された溶接棒をとり、細い糸で水平に吊るす
- メジャーで測るとS極側がより長いことがわかるでしょう
いま私は西経80度、北緯25度のロックゲートにいるので、1mの溶接棒だとS極側が大まかに1.6mm長くなります。ここから北上すると、この実験はよりS極が長くなります。しかし、赤道上では両方が等しい長さになるはずです。逆に、南半球に行けばN極が長くなります。
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私の吊り磁石やコンパスはすべて、地球の磁極や地理的な極を指すことはありません。 彼らは少し北東を指しています。 そのようになるのを私が理解できる唯一の理由は、同じ地理的子午線から見て、北の磁極が上にあり、南の磁極がそれから西経115度にあるということです。 大まかな見積もりでは、地球の南磁極は、地球の北磁極が存在する同じ子午線から西に260マイル離れています。これが原因となって、磁石は北東と南西の方向に向きます。
私の所在は極地から遠く離れているので、コンパスはすべて磁気の素の壮大な流れに導かれて向きを変えます。
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Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#3