Making Magnetic Current With Permanent and Electric Magnets, and Without Either.
永久磁石と電磁石でイーサを用いずにマグネティックカレントを作る。
さて今回は、電磁石、変圧器、発電機、あるいは永久運動ホルダー(holder of perpetual motion)として4つの用途に使うことのできるある道具を作ります。
- 直径4センチの軟らかい鉄のバーをそれぞれの足が30センチずつに、間隔が7.5センチになるようにして折り曲げる。
- バーが十分通る太さの真鍮かアルミでできた15センチ長さのリールを2つ用意する。
- それぞれのリールに16ゲージ(約1.3ミリ太さ)の皮膜銅線を1500回ずつ巻く。
- 鉄のバーにリールが通す。
- それぞれのコイルに同じ方向に電流が流れるようにして同時にバッテリーにつなぐと、鉄のバーは片方がN極に、もう片方がS極になる。今あなたが手にしているのが電磁石である。
次に、同じ器具を使って変圧器を作ります。
実用的なものではありませんが、変圧器がどのようにして動くのかを見るのに役に立ちます。
- 直径4センチの鉄のバーが通るように、18ゲージ(約1.0ミリ太さ)の皮膜銅線をリール無しで7.5センチ長さに1500回巻く。
- 直径4センチで長さが7.5センチ、15センチの鉄のバーそれぞれ1本ずつの計2本を用意する。可能ならば、薄いビニールで覆うなどして絶縁されたものがよい。
- 6-8ボルトの電球を用意する。(原文はradio blue bead light bulbとなっている。参考:http://radioremembered.org/lamps.htm)
- リール無しの7.5センチのコイルを電球につなぐ。
- 鉄心を入れずに、U字に折り曲げたコイルの又の間に入れる。
- U字のコイルをバッテリーにつなぐ。
- バッテリーの負極を開放する。
- もう一度負極に接触すると電球内部のフィラメントが赤くなっているのがわかるだろう。
- 今度はリール無しの7.5センチのコイルに鉄のバーを通す。
- バッテリーにつなぐとさっきよりも明るく光る。
Q 】 バッテリーに同じようにしてつなげても、なぜ鉄心のあるときとないときで光り方に違いがあるのでしょうか。
それは見てわかるように、コイルが十分に磁気を捕まえられなかったからです。
あなたは、磁気の流れを作る際に鉄心が大きな役割を果たしているのを見ることができます。
磁気の流れ、あるいは電流でもいいですが、それらだけが光を作り出すのではありません。私たちはただ、電球内に障害物(抵抗)を付けたときにのみ光を得られます。
電球内では、導線があまりに細いために磁気はその中を簡単に通ることができないのです。そこで、磁気は銅線を赤熱させます。それが電球の明かりとなります。
もしも電球内部のフィラメントが外側の導線、一般に接続に使われるような導線と同じ太さだったとしたら、光ることはないでしょう。そして、コイルに供給された磁気の素は空間に消え去ってしまいます。
バッテリーから供給され、変圧器(U字のコイル)へと流れていくNとSの磁気の流れは、直流です。しかし、電球は交流の電流によって明かりを灯しています。
(電流は常にNとSの二つの流れによって構成され、片方のみでは決して流れないということをお忘れなく。それらは互いに逆の向きに流れていきます。)
あなたは変圧器で電流を直流から交流へと、電流の種類を変えました。次は電流の強さを変えてみましょう。
高い電圧を得る場合は細い導線でより多くの回数を巻き、低い電圧を得る場合は太い導線で少ない回数を巻いてください。
ここにある違いとして、この変圧器は直流の電流から交流の電流を作りますが、一般の電力線に使われている変圧器は交流の電流から交流の電流を作り出しているという点です。
U字のコイルの変圧器では、コイルの二股は常に同じ磁極を持ちますが、電力線変圧器では磁極は常に入れ替わります。*電力線変圧器では電流はただ変動するのみですが、ここでの変圧器はあなたが操作するときにのみ電流が変動します。(*In power line transformers the currents only are in motion and in this transformer the currents are in motion and you are, too.)
今度は発電機についてです。
さきほどは交流電流を作りましたが、直流電流を得るには整流子を用いなければなりません。
どんなものであれ変圧器や発電機は、コイルの鉄心を磁気の素で満たし、鉄心の中で出し入れすることによって電流を作り出すというひとつの原理によって動作しています。
- 電磁石をバッテリーにつなぐ。磁場を作り出す。
- 電磁石となったU字のコイルの股の間に、電球をつないだ7.5センチのコイルを置く。
- そして、コイルを取り外す。
- 動作を速く、繰り返す。
動作の間、電球は定常的に光り続けることがわかる。
今、あなたの動かしているコイルと磁場は発電機となっています。
車輪とその周りに並べるたくさんのコイルを用意するとよいでしょう。そうすればあなたはあらゆる種類の光を作り出すことができます。そのような装置を製造しないでください、私はすでにその用途の装置の特許を取っています。私は磁気の流れを作るために10種類もの装置を作りましたが、磁場とコイルを使った装置が最も効率的であるというのが私の結論です。
- 電球をつないだコイルにゆっくりと磁石を入れ、また、ゆっくりと引き出す。このとき、電球は光らない。
これは、磁気の流れを作るにあたって、時間当たりの運動がとても大事であることを示しています。
- 15センチの鉄心を二股コイルの両端にちょうど良くなるようにくっつける。
- 数秒間二股コイルをバッテリーに接続する。
- バッテリーから切り離す。
- 二股コイルの電極をバッテリーにつないだように電球につなぐ。
- そして、二股コイルの両端につけた鉄心を、コイルから素早く引きはがす。
そうすると一瞬だけ電球は光ります。
- もう一度コイルの電極をバッテリーにつなぐ。
- 鉄心をコイルの磁極にくっつける。
- 少しの間おさえて
- バッテリーから切り離す。
このとき電磁石は永久運動をその内部に保持しています。また、この状態は半永久的に持続し、私がこれを6か月放置しておいたものでさえ、引きはがしたときには以前と全く同じように電球を光らせることができました。
ひとつの磁気回路の中で一度NとSの磁気の流れを作り出したとき、その流れは半永久的に持続するのだということがこの実験からわかります。
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Magnetic Current マグネティックカレント 日本語訳#1