冷電気を探して。

目の前にあるものが宇宙です。空だけじゃない。

自然VS人間

宇宙が創ったものは永続的ですが、人間が造ったものは持続しません。そこで私は、宇宙がどのように生命を創り出し維持するのかを知れば、役に立つと考えました。

ー フォスター・ギャンブル

映画スライヴで聞いた、印象的な言葉です。

さいころから私も、どうして人間の活動はこう破壊的にならざるを得ないのか、他の自然界で暮らす動物たちと人間の活動の違いは何なのか、はっきりした線引きをしたいと思っていてもなかなかできませんでした。

 

それで、スライヴの中では、フリーエネルギーの鍵はトーラスだと言われていますが、厳密には違うのではないかなと思います。

トーラスのエネルギーは一方から流れ込み、中央を廻ってもう一方の端から出てきます。トーラスは均衡を保ち、自ら調整し、常に完全です。

ー フォスター・ギャンブル

 説明されている通り、トーラスは宇宙の基本の構造です。その構造の、極性の一端を担うのがフリーエネルギーであり、空間からエネルギーを捕集する機能です。また、フリーエネルギーで鍵になってくるのは、螺旋ではないかと思います。実際、シャウベルガーの技術は螺旋で構成されていました。

 

自然は代謝機能があります。どんなものでも。それを理解しないでビルを作ったり、アスファルトを敷いたりいろいろやるから、自然の代謝機能に負けて老朽化し、手間暇がかかりすぎるのです。自然の代謝を理解し、理に適ったものを作って使えば、とても簡単に生活を営むことができると思います。ただ、私は実際的な代替案をまだ思いついたわけではないので、ただの妄言ですが。

 

この、代謝機能のシンボルこそがトーラスです。

また、映画の中ではこの構造こそが、より良い社会のための重要なヒントだと言われていますし、私もそう思います。

代謝はすべての生物が持っている構造で、自然治癒力や自発性に表れています。

 

 

例えば、これからの教育などとあだ名されるオルタナティブな教育として、子どもの自発性の尊重というものがあります。自発性による知識探求や思考、問題解決の訓練を積むことによって、終わりなき学びにうんざりすることなく、いつまでも人間らしくいられるのです。また、社会としてもとても生産的な効用を受けることができます。

これに対し、ロボットなどの機械には、自発性はありません。彼らのボディも、故障したときには使用者が部品の交換をしなければならず、機械は自分で行うことができません。また、命令や、プログラムに従って行動することしかできず、もともと人間の奴隷として生まれたものでした。

 

私たちの身の回りはこういった機械であふれ、その中で帰納的に見つけた法則を老いて死んでゆく者たちに重ね、会社にこき使われる社畜に重ね、非常に不自然な宇宙観が根付いてしまったのではないかと思います。現行の教育の賜物でもあります。

 

医療にもその面影が見られます。本来なら、自然治癒力を補助、促進し、あくまでも自発的治療、患者の生命力を手助けし、自分で治すというのが最も良い方法であると思います。が、現行のものは、工業的に人工的に治癒を完成させようとしているように思います。薬によって「こうしてください」「鼻水、咳を止めてください」といった指令を出し、一度は効くかもしれないけれど、それは自分の体のしていることを無視することになり、結果的に邪魔にしかなりません。

 

社会構造にもこれは応用でき、きっと、政治の世界や、貨幣経済の世界でも代謝が必要です。「自民党もどうかとは思うけれど、その他の野党が頼りないから仕方ない」といった嘆きをよく聞きます。これはもう、長い間体の中にとどまった「うんち」みたいにはやく掃除してしまったほうがよいのではないでしょうか。どうしたらよいかわかりませんが、このままでは中枢から腐ってみんなして病気になってしまいます。

社会構造に関しては、トーラスと対称にピラミッドという風に形容されますね。トーラスは循環し、流動的ですがピラミッドは上の者が権力を持ち、弾かれたものは下に落ちて、下の者は力がなく、上の者が入れ替わるということがなかなか起こりえません。

 

うんち💩

 

貨幣の世界でも、市民の所有物である、公共の下僕であるはずの政府が通貨発行権を所有し、またそれは、市民のために行使されるものでなくてはなりません。民間の株式会社のような、上に上り詰めたものだけが特権を社会に対して行使するというのは、構造そのものが腐敗を招くものです(通貨発行権を持つ中央銀行には株主が存在します。つまり、それは人民の所有にあるのではなく株主が所有しているということです)。ただ、それが一番合理的な制度だという風に一般に刷り込まれていることは大問題です。自己再生能力があることを全く忘れているのです。

 

 

こういった諸々のことを考えさせてくれ、気づきを与えてくれたのが、ビクトル・シャウベルガーでした。

余談ですが、町の川の環境美化に参加したいです。彼もまた、川の水から霊感を得たのですから。